インターネット学習をどう支援するか

インターネット学習をどう支援するか (シリーズ教育の挑戦)
GWに読むつもりで図書館で借りていて読んでいなかったのだけど、課題の教科書を忘れた昨日の朝から読み始めた。2000年暮れに出版された本で、「教育の情報化」「総合的な学習の時間」といった施策が実行されようとしていた当時の、これら取り組みへの(ほんのわずかな)期待・可能性と懸念についても述べられており、現在その評価はどうなっているのか、またどのように経過しどのような研究や取り組みがなされてきたのか、知りたくなった。
 
第一部での、多くの実践事例紹介を通して、コンピュータの使える部分だけを活かしていけばいいことに気付き応用していったエピソードが読めた。学習者のみならず、教授者も疑念や恐れから拒絶に向かうのではなく、ちょっとした気付きから試行、確信、実践へと進むことができ、そういった流れをいかにサポートしていくかということは重要だ。
また、コンピュータの教育利用について挙げられた2つの可能性。ひとつは学習履歴の保存ができること。このことで、より「振り返り」の支援が効果的効率的におこなえる。興味深い指摘だ。
 
そして、認知科学の知見からのいくつかの指摘も「目からウロコ」であった。p152あたり。