大島先生の講演会

職場の人づてに紹介してもらった静岡大学大島先生の講演会に行ってきた。いい勉強になった。聞いて終わらせること無く、具体的な目標や分析として知識化するためにも、今日のノートをまとめようと思った。じっくり。
講演後、紹介してもらって大島先生としばらく立ち話ながら感じていること考えていることを話すことができた。
前回の研究会やblogなミーティングでも感じたことだが、やはりあるグルーピングされた学習者たちが、近い時間軸(そのほとんどは場所は別にして同時)で協調的に学習するさまざまな手法が論じられ実践され報告され、研究され、サイクルが回っている。大島先生も話していたが、そこ(協調的に学習する場)には学習に取り組む前にある程度の社会的な関係が参加者間に存在することが必要で、いきなり知らない人や、学習対象に対して関心の無い人と協調的に作業がはじめられるかというと難しい。学校のクラスなど比較的集団としての素地がある場所と、社会人が自己啓発的に自分の時間内である講座に参加し学習に取り組んだり、インターネットで大学に通うといった場での同じ講座の参加者というと状況がかなり違う。
学習者のペースでLerningしつつ、同じことを学んでいる人たちとの相互作用で Knowledge Building的に探求行動を行う。これはかなり難しい。
「まず初めに問題になるのは自己管理能力でしょう。最近は誰がいるかわからないような大人数の講義で出席とっても意味が無いと思うのに(先生が!)、学生の方が出席を取ることを要求する。それは、そうされないと出席しない、自己をコントロールできないからだと学生がいう。そんな人が学習者ペースの講座を受講すると、さらに難しい」
すばらしいと思ったことの一つは、自分の探求し深められる領域というものをはっきり持っていること。
自身が教育現場で試行しながら得られた経験、データは、たとえば社会心理学の専門家とか、深いところをやっている専門家に、あるところから先はじっくりやってもらって、また新しい理論を出してもらって取捨選択し現場で実践してみるという風に回していきたいと。