プチOFF会

IBM Student Live 2005

StudentLiveには間に合わなかったひとりと、もう二人の4人、新宿で軽く飲み。CAIのはなしや卒研の話。独習には限界があって、時間が無限にある訳ではないなか、やはり非同期にそれぞれのペースで学習したとしても、問いかけ議論することでより理解が深まるし、メールでもいいからコミュニケーションは絶やさないようにした方がいいなと思った。
 
はてなMAPに連携するかなとGPS情報付きで写真をダイアリーに送ってみたが、それではダメだった様子。MAP記法で昼間の場所を書いてみると、map:x139.421892y35.422255
 
使いやすさのためのデザイン―ユーザーセンタード・デザイン
「使いやすさのためのデザイン―ユーザーセンタード・デザイン」という本を何週か前に図書館で借りたのだけど、この中に登場した浅川さんが今回のセミナーで講演者に名を連ねていたのが参加の動機。早稲田の村岡教授、google日本法人社長の村上さんの話も楽しかったし、浅川さんのパワーにも感激。
 
村岡さん、「ITが、魅力を失っているのではないか?」「なにかワクワクするような問題があるか?20コ言えるか?」「我々ITに携わる者には、そのようなテーマを作る責任もある」と、ITの先行きを危惧するメッセージを述べられた。
 
村上さん、googleの話はなく、自身の永きにわたるIT業界経験もまじえ、中長期この分野に起きている変化について、語られた。そして、これから職に就く学生に対してどのような職業があるのかといった話も。きょうび高名なIT企業は、ITの純然たるテクノロジーによるものではなく、Investmen Techniqueによるものではないかとの皮肉めいた私感など、いろいろ語ってくれた。
 
浅川さんは、視覚障害者にもITが健常者と同等の情報アクセスが可能になる様々な研究を手がけ、世にいくつもの成果を送り出している。2002年の調査では、視覚障害者の7割が、Webを利用(たぶん、音声ブラウザ等の手段により)しているとのこと。最近はテキストの情報が画像やFlash、ストリーミングコンテンツで置き換えられていく傾向にあり、テキストを読み上げや点字ディスプレイによって得るような機会が減っていく心配がある。Javascriptもハンディキャッパーへの情報取得の壁になっていて、新たな課題といえる、と。「問題ではなく、課題」「チャレンジ精神で向かっていく」「探すのに困らないくらい、研究の素材がある」との姿勢には、びっくりするくらい。視覚障害者が、どのくらい速く言葉を聞き取れるかの実験も会場で行ってくれた。2.4倍速でもハッキリ聞き取れるそうであるが、全然聞き取れなかった。