JSiSE全国大会@大阪報告会&前期打ち上げ

昨日は鈴木先生のオフィスアワーで、それに合わせて夕方に集まりが企画された。すっかり前期も終わって学業は休みモードになっていたのだけど、久しぶりにクラスメートや先生と話をして、後期に向けての緊張感もすこし戻ってきた。

今回発表(報告)してくれたのは、「ソフトウェア開発協働演習方式授業」というテーマの実践報告。仕事の電話が割り込んで出たり入ったりになり半分くらい報告が聞けなかったけど、その後のディスカッションはいろいろと深いところに入っていった。紐解いていくとツッコミどころが多く、その一つ一つを丹念にディスカッションしていくと、分析の足りないところや目標の書き方、インストラクター評価の考え方、評価が低いのはどういうことかといった分析まで、5分の報告からよくここまでというぐらいいろんな議論が行われた。

クラスメイトからの質問は、前期の学習成果がそこかしこに見られ、自分は大丈夫だろうかと不安になりつつ、議論に参加した。「学習目標に照らして評価の方法が適当ではない、観点が摩り替わっているのでは」といった指摘があり、分析としては、「目標設定に含まれない学習効果があったといえるので、目標に加えておけば整合が取れるのでは」「新入社員研修という特性上、チームワークという観点からもグループワークの積極的な導入は必要で、よいこと」といった意見から、この科目自体、職場で必要になる人やその役割の度合いがバラバラであることが考えられる中、全体設計としての「何か」を受け、科目が設計されているのかといったところにまで話が広がった。

このくらいの議論を非同期でやろうとすると、時差はせいぜい二晩越さないくらいにしたいもので、学習ペースはそろえられるところは揃えたい。ディスカッションを導入する科目やブロックは、そういった制御が必要だろう。「eラーニング概論」は、ちょっと長すぎた。

eラーニングの理論と実際―システム技術から、教え・学び、ビジネスとの統合まで (情報教育シリーズ)
そうそう、東京リエゾンオフィスには蔵書が半分(といっても2冊のうち1冊。熊本と同じものが)置いてあり、ディスカッションで引用のあった「eラーニングの理論と実際」を借りて帰った。

2時間弱、リエゾンオフィスで報告会をしたあと、近くの居酒屋さんに移動。出張から戻ったばかりという科目生一人が合流し、前期の打ち上げ。酒も料理もおいしかった。

飲み会の中で、某担任のblogに書かれていたという”まきのでざいん”なる話題があった。「牧野デザイン? なんの話だろう」と思って開いてみたら、「負けのデザイン」だった。

http://kit.cocolog-nifty.com/kits_diary/2006/09/post_8b8e.html
その中で、グループワークをさせたいんだけど、非同期のeラーニングでは難しそうなところが出てきた。

ということなんだが、どうなんだろう、ぜひともやってほしい。同期でやるための、ITを応用した手段もいくつかあるわけだし。できたての専攻、学生と一緒に科目を組み立てていくような側面も大いにありだと思うのだけど。この舞台裏がまた、ひとつの、そして最も身近な事例であり教材なわけで、先のカリキュラムに影響を与えてはまずいが、修了後にアシスタントで加わるとか、共同研究的に問題解決のための分析として、どのように設計され、どのように評価が行われ、次の年度にどのような反映が加えられたのか、機会があれば見たり、分析や改善に加わってみたいと思った。
そういう意味では、熊大自身の発表を何度か研究会等の場で聞いたが、それは近いものがあるなぁ。

この先生のblogは熊大の様子も垣間見れるという点で、一種のPR効果もあるかなと思う。